円滑なチーム医療を推進するためには情報の共有が重要

現代の医療の研究開発は非常な速度で高度化しており、1人の医師がすべての治療方法を実践するのは困難になっています。また医療機器も内視鏡、CT、MRI、サイバーナイフなど専門家でなければ使いこなせないものがたくさんあります。そのため、現代医療による治療では複数の専門家がチームを作って1人の患者さんの治療に当たるチーム医療が推進されています。チーム医療の患者さんへの効果は早期発見や回復促進、重症化予防、生活の質の向上などがあげられます。医療従事者にとっての効果は効率的な治療によって負担が軽減され、より専門性が高まるなどがあります。効率的で円滑なチーム医療を推進するためには情報の共有がとても大切です。

カルテをはじめとする患者さんの医療情報をすべて電子化することによって、その患者さんの治療にかかわるチーム全員が同じ資料をみながら医療に取り組むことができます。また、情報の変更があった時にも電子化されていればその場で更新ができます。チーム全員がタイムリーに変更を確認することができます。変更の伝達に時間がかかったり、伝達漏れなどのミスが起こりにくくなります。また、カンファレンスでは情報のすり合わせや時には活発な議論をしながらチーム全員が1つの目標に向かって進めるようにします。効率的で有意義なカンファレンスの為には、それぞれの出席者が自分の専門分野に精通している必要があり、それぞれが積極的に発言しながら、なおかつそれぞれの専門家の立場や技術を尊重する姿勢が大切です。なお、カンファレンスについての詳細はこちらのサイト医療・福祉カンファレンス基本の「き」をご覧ください。